「甘いもの、やめたいのにやめられない」
そんな葛藤をずっと抱えていました。
日々のストレスや疲れ、ちょっとしたご褒美のつもりで手が伸びる甘いお菓子。やめたほうがいいと分かっていても、なかなかやめられない自分に落ち込んだことも何度もありました。
前回の記事では、私がどうやってこの“甘いもの依存”のループから抜け出したかを、心の工夫という面からお話ししました。
今回はその続きとして、実際にどんな代替おやつを取り入れていたのか?
どんな工夫をすれば「我慢」ではなく「選べる」ようになるのか?
私がリアルに試してきたおやつ・ドリンク・スマートスナックをご紹介していきます。
「やめたいけど、どうすれば?」と悩んでいる方にとって、少しでもヒントになれば嬉しいです。
甘いものをやめるときの“代わり”が大事だった
甘いものをやめたいと思ったとき、私が最初に意識したのは、
「ただ我慢するのではなく、“代わり”を見つけること」でした。
それまでの私は、白砂糖たっぷりのお菓子や、砂糖入りのドリンクを日常的に摂っていました。甘いものが日々のリズムになっていたので、ただ“やめる”だけでは正直つらくて、続けられなかったんです。
だからまずは、「やめる」ではなく「置きかえる」ことから始めました。
最初のステップは「白砂糖を使わない」と決めること
私が甘いものを見直すきっかけになったのは、肌の炎症やだるさ、不安定な気分といった慢性的な不調。それが、砂糖や腸内環境と深く関係していることを知り、まずは精製された白砂糖をやめることを目標にしました。
白砂糖の代わりに選んだのは、ラカントSという天然由来の甘味料。
嬉しかったのは、砂糖と同じ分量で同じ甘さが出ること。レシピを計算し直さなくていいので、お菓子づくりのハードルがぐんと下がりました。ただし、白砂糖に比べると少し甘さがぼんやりしていて、最初は物足りなく感じるかもしれません。でも不思議と、慣れてくると気にならなくなります。
ちなみに、生クリームにはラカントSは合いませんでした…。風味や口当たりが合わず、失敗だったなと思います。
小麦も控えるようにしてみた
もうひとつ、私にとって大きかったのは小麦も体に合わなかったということ。お腹が張ったり、肌が荒れたり…。なので、甘いおやつを見直すタイミングで、小麦も自然と避けるようになっていきました。
そうやって、「精白された砂糖 × 小麦粉」という、いわゆる市販のお菓子の王道コンビを卒業することが、甘いもの依存から抜ける大きなきっかけになりました。
甘いもの依存が強かったときに助けられた“置き換えレシピ”
白砂糖と小麦をやめようと決めたとき、どうしても「甘いものを食べたい欲求」がすぐにゼロになるわけではありませんでした。
むしろ、「何か甘いものを口にしたい…」という気持ちは根強く残っていて、そんなときに私を救ってくれたのが、手作りの“代替スイーツ”です。
市販のお菓子のような濃い甘さではありませんが、ラカントSやオートミール・おからなど、体にやさしい素材で作ったスイーツは、気持ちも満たしてくれて、罪悪感もなし。
今でこそ食べたいと思わなくなりましたが、甘いものをやめたいけどまだ我慢がつらい…という方にぴったりのステップレシピです。
🍪 おからクッキー
材料- おからパウダー:50g
- きなこ:50g
- ラカントS:大さじ4
- 卵:1個
- お好みの油:50cc
- 豆乳:20cc
- すべての材料を混ぜて生地をまとめる
- ラップの上で厚さ5㎜に伸ばす(ホロホロしているので取り扱い注意)
- ラップで包んで一度冷蔵庫へ
- オーブンを170℃で余熱開始
- 余熱完了後、生地をクッキングシートにのせ切れ目を入れる(一口サイズの正方形がオススメ)
- 170℃で25分焼く
かなり硬いクッキーになります。口の中の水分を持っていかれるので飲み物と一緒にどうぞ
🍞 おからパウダー蒸しパン(プレーン&ココア)
🔸プレーンタイプ- おからパウダー:30g
- ベーキングパウダー:3g
- 卵:1個
- ラカントS:大さじ1
- 水:120ml
- 材料をすべてよく混ぜる
- ふんわりラップをして、500Wの電子レンジで4分加熱
とにかく手軽!甘いものが欲しいときによく作っていました。
🔸ココアバージョン
- おからパウダー:30g
- ベーキングパウダー:小さじ1
- ラカントS:大さじ2
- ココアパウダー:大さじ1
- 卵:1個
- 豆乳または牛乳:120ml
- 粉類をよく混ぜる
- 卵・豆乳(または牛乳)を別のボウルでよく混ぜる
- 両方を合わせてさらに混ぜ、600Wのレンジで6分加熱
ココアの香りで満足感アップ!プレーンでは物足りない方にもおすすめ。手軽さ重視の一品。
🥞 オートミールパンケーキ
材料(1〜2枚分)- オートミール:50g
- 豆乳:100cc
- バナナ:1本
- オートミールをブレンダーで粉状にする
- 材料をすべてよく混ぜる
- フライパンで両面焼く
🍌 優しい甘みでモチモチした食感。腹持ちが良く、大満足の一品です。
お好みでメープルシロップやハチミツを少量かけても◎
🥕 オートミールキャロットマフィン
材料(マフィン型 約6個分)- オートミール(粉状にする):45g
- 米粉:100g
- ベーキングパウダー:小さじ1
- ベーキングソーダ:小さじ1/2
- バナナ:1本
- メープルシロップ:85g
- 豆乳:1カップ
- ナッツバター:60g(※無糖ピーナッツバターでもOK)
- バニラエキス:小さじ1
- ココナッツオイル:小さじ2
- すりおろしにんじん:25g
- レモン汁:小さじ2
- 砕いたナッツ:少々
- シナモン:少々
- オートミールをブレンダーで粉状にする
- 全ての材料をボウルでよく混ぜる
- マフィン型に流し込み、180℃に予熱したオーブンで20分焼く
どっしり・しっとりで腹持ち抜群!パウンドケーキ型でもOK。その場合は中まで火が通っているか確認を。
今でもお気に入り|酒粕チョコペースト

ほんのり甘くて濃厚、満足感がある“スマートスイーツ”
甘いものをやめたいと思い始めてからも、どうしても「コクのある何か」を求めていた時期がありました。
そんな私の“今でもお気に入り”なのが、この酒粕チョコペースト。
発酵食品 × ココア の組み合わせで、体にもやさしく、満足感もしっかり。
しかも、日本酒の香りがふわっと残るので、日本酒好きの方にはたまらない一品です。
栄養にも注目!
酒粕には、たんぱく質・ビタミンB群・食物繊維・アミノ酸など、肌や腸にうれしい栄養がたっぷり。
発酵パワーで腸内環境を整えるサポートにもなりますし、肌のバリア機能を助ける働きもあると言われています。
砂糖たっぷりのスイーツとはまったく違うけれど、
「これは私の体が喜ぶおやつだな」と感じながら、今でも夜のリラックスタイムに楽しんでいます。
🍫 酒粕チョコペースト
材料(分量はお好みで)- 酒粕
- 豆乳
- ココアパウダー
- 甘味(ドライデーツ/デーツシロップ/ラカントSなど)
- お好みでクコの実
- 鍋に酒粕と豆乳を入れて火にかける
- ヘラで混ぜながらクリーム状にする(豆乳は少しずつ)
- アルコールを飛ばしたい場合は10〜15分混ぜながら加熱
- クリーム状になったらココア・甘味・クコの実を加えてさらに混ぜる
- 粗熱が取れたら清潔な容器に移して完成!
ナッツをトッピングするのが私のお気に入り。日本酒の雰囲気を残しつつ、罪悪感なく楽しめる、栄養たっぷりの癒しスイーツです。
こだわりポイント- 酒粕は「米・米こうじのみ」のものを選んでいます
- ココアパウダーも「原材料がココアのみ」のものを使用
- 体にやさしい素材を選ぶように心がけています
- デーツシロップとクコの実は業務スーパーで購入しました
これなら間食してOK|私のスマートスナック習慣
市販おやつに頼らずに済んだ工夫
甘いものじゃないのに、ちゃんと満たされる。
そんな“スマートスナック”を見つけたことも、私にとっては甘いもの依存から抜け出す大きな一歩でした。
小腹が空いたときって、つい甘いものに手が伸びそうになるけれど、
大事なのは“血糖値を急に上げないこと”と“満たされる感覚を育てること”。
これが分かってからは、むやみに罪悪感を抱かずに、心と体に優しい間食を選べるようになりました。
🥜 私がよく食べているスマートスナックたち
- ミックスナッツ(無塩・素焼き)
手軽なのに腹持ち抜群。ビタミンEやマグネシウム、良質な脂質も豊富で、美肌や代謝アップにも◎ - 蒸かしたさつまいも+黒ごま
優しい甘さで、ホッとする組み合わせ。食物繊維とビタミンCも摂れて、冷えが気になる季節にもぴったり。
まとめて蒸して、冷蔵庫で保存すれば忙しい日も安心です。 - ゆで卵+塩麴
たんぱく質をしっかり摂れるうえ、塩麴の旨みで“満足感”が増します。
特に午後の集中力が切れそうなときのお助けスナックです。 - 乾燥ナツメ
やさしい甘さで、ほっとする味。鉄分・カリウム・ポリフェノールが含まれており、貧血予防や冷え対策、ホルモンバランスのサポートにも◎
中国では「1日3粒のナツメで老け知らず」とも言われ、女性の味方ともいえる食材です。
私は業務スーパーで購入しています。
※ちなみに、「ナツメ」と「ナツメヤシ(=デーツ)」は別の植物。名前が似ているので紛らわしいですが、栄養や味わいも異なります。
こうしたスナックを取り入れて気づいたのは、
「甘くなくても、ちゃんと満たされる」感覚は育てられるということ。
最初は物足りなく感じるかもしれませんが、
「ちゃんと体に必要なものをあげてる」という実感が、やがて心の安定にもつながっていきました。
甘くないドリンクのすすめ|果汁100%原液・赤紫蘇ビネガー・チャイ

「飲み物で満たされたい」という欲求、ありますよね。
お茶ではちょっと物足りないとき、甘いジュースに手が伸びそうになる瞬間、私もよくありました。
そんなときの“頼れるドリンク習慣”を3つ、ご紹介します。
柑橘系 果汁100%原液を水や炭酸で割る
私がよく飲んでいるのは、レモン・ゆず・すだち・かぼす・シークワーサーなどの柑橘系の果汁100%原液。
保存料・甘味料などが入っていない、シンプルな原材料表示のものを選ぶようにしています(少しお値段は張りますが、安心感があります)。
- 夏場は無糖の炭酸水でスカッと!
- 冬場はお湯で割って、ホットドリンクとして
- 水で割ってももちろんOK
我が家ではソーダメーカー(ソーダストリーム)を愛用中。
炭酸水のストックを気にせず、いつでも作れるのが魅力です✨
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季節限定の楽しみ|赤紫蘇ビネガードリンク(無糖)
そして、6月ごろが旬の赤紫蘇を使ったドリンクもおすすめです。
自家製で、砂糖不使用・体に優しいドリンクが簡単に作れます。
こちらも水や炭酸水で割って飲むのがオススメです。
🍷 赤紫蘇ビネガードリンク
材料- 赤紫蘇:200g
- 水:500cc~2000cc(お好みで)
- 純リンゴ酢:500cc
- 赤紫蘇は茎から外してよく洗い、ざく切りにする
- 鍋に水と赤紫蘇を入れて10分ほど煮る
- ザルでこして赤紫蘇を取り除く
- 濾したジュースにリンゴ酢を加えて完成
- リンゴ酢が多めなので、胃に刺激を感じることがあります
- 早めに飲みきるようにしましょう
さらに!煮出したあとの赤紫蘇は捨てずに、
ラカントSと醤油で甘辛く煮て佃煮風にすると、これがまた美味しい副産物になります🍙
赤紫蘇は、昔から「体にいい薬草」として親しまれてきた植物。
紫色の葉にはアントシアニンというポリフェノールが含まれ、抗酸化作用が期待できます。
また、次のような働きも:
- 胃腸を整える(食欲がないときにもおすすめ)
- 抗菌作用(お弁当のしそふりかけなどにも使われる理由です)
- アレルギー症状の緩和(花粉症対策に注目されることも)
赤紫蘇ドリンクは、心と体をやさしく整えてくれる「自然のチカラ」を感じられる1杯です。
☕スパイスで元気チャージ|私の無糖チャイ
ジュースのような甘さではないけれど、体がぽかぽか温まり、やる気まで引き出してくれる一杯。それが、私の無糖チャイです。
インドのチャイは甘くするのが一般的ですが、私は砂糖不使用&豆乳ベースで楽しんでいます。
☕ スパイスで元気チャージ|無糖チャイ
材料(1杯分)- 紅茶(ティーバッグまたは茶葉):1杯分
- ティーマサラ(スパイスミックス):小さじ1/3〜お好みで
- 豆乳:お好みで
- MCTオイル:小さじ1〜大さじ1
- 鍋またはミルクパンで紅茶を煮出す
- ティーマサラを加えて、香りが立つまでひと煮立ち
- 豆乳を加え、温まるまで弱火で加熱
- 火を止めた後にMCTオイルを加え、よく混ぜる
- カップに注いで完成
※ティーマサラはインド食品店や輸入食材店などで購入可能です。
※忙しい時は、ティーバッグで淹れた紅茶にスパイス・豆乳・MCTオイルを加えるだけでもOKです。
※夏は紅茶とスパイスのみで1リットル作り置きし、飲む直前に豆乳とMCTオイルを入れてアイスで楽しめます。
ポイント・感想- ティーマサラに含まれるスパイス(シナモン・カルダモン・クローブなど)は、消化や巡りをサポート
- MCTオイルは即エネルギー源に。
- 無糖でもMCTオイルでコクが出るので満足感あり!
ティーマサラは、カルダモンやシナモン、クローブなどがブレンドされた香り高いスパイス。
消化を助けたり、巡りを良くしたり、気分をシャキッと整えてくれます。
また、MCTオイル(中鎖脂肪酸)はエネルギーになりやすく、朝のチャイにもぴったり。午後のもうひと頑張りしたいときにもおすすめです。
まとめ|「甘いものがなくても幸せ」はつくれる
甘いものがやめられない。やめなきゃと思っても、ストレスや習慣でつい手が伸びてしまう——。私もかつてはそうでした。
でも、工夫しながら「自分の体がよろこぶおやつ」や「罪悪感のない間食」を取り入れていくうちに、自然と“甘いものがなくても満たされる”感覚が育ってきました。
砂糖たっぷりのお菓子をやめたからといって、我慢ばかりになる必要はありません。
素材の甘み、スパイスや酸味、温かい飲み物の安心感——そういう小さな工夫の積み重ねが、自分の暮らしと心を穏やかに整えてくれることを知りました。
「甘いものをやめたいのにやめられない」と悩んでいる方も、無理なく・気持ちよく甘いものと付き合うヒントを、今回の記事から見つけていただけたら嬉しいです。
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