酒さの代表的な症状といえば“頬が赤くなる”ですが、
私の場合、最初から頬が赤くなっていたわけではありませんでした。
はじまりは、左のこめかみ付近のカサカサしたただれ。
そのあと、急に出てきたあごのブツブツ。
そして左頬の赤み—。
数年かけて少しずつ現れていた肌トラブルが、
最終的に「酒さ」という診断につながりました。
この記事では、酒さと診断されるまでに私の肌に起きていた変化と、
そのとき感じていた不安や迷いを、振り返ってみたいと思います。
同じような症状に悩んでいる方が、
「これは自分だけじゃなかったんだ」と感じられる、
そんなきっかけになれば幸いです。
Q:酒さの症状が出る前に、何か予兆はあった?
Q:皮膚科に通えば、ちゃんと治ると思ってたのに…
Q:結局、何が原因だったの?
A:
最初は、小さな赤みやかさつき、ちょっとした違和感でした。
でも今思えば、それは心や体からの「SOS」だったのだと思います。
心が疲れていたり、生活が乱れていたり。そんな内側の不調が、肌に出ていたのかもしれません。
この記事では、私がそのサインにどう気づき、どう向き合ったのかをお話しします。
酒さと診断されるまでの私の肌の変化
はじまりは「左こめかみ」のカサつきと赤み
明確なきっかけは思い出せないのですが、
あるときから左のこめかみ付近に違和感を感じるようになりました。
赤みがあり、ただれたようにも見えるのに、
触れるとカサカサと乾燥している—そんな状態です。
軽度のアトピーはあるものの、顔に症状が出たのは初めて。
「そのうち治るだろう」と思ってしまい、特に対策はしませんでした。
前髪で隠れてしまうこともあって、つい放置してしまい……。
気づけばその状態のまま1〜2年が経過していました。
突然あごにブツブツが出現
こめかみの症状をなんとなく放置したまま1〜2年が過ぎた頃、
今度はあご一帯に大きなブツブツがいきなり出てきました。
見た目は肌色で、赤みはありません。
ただ、明らかに「今までと違う肌荒れ」だったため、
さすがにこれはまずいと思い、皮膚科を受診しました。
塗り薬を処方されて治療を始めましたが、
目立った改善は見られず……。
仕事が忙しかったこともあり、再診もしないまま終わってしまいました。
頬の赤みがじわじわと広がり、ついに「酒さ」と診断される
あごにブツブツが出てから約半年後、
今度は左頬がほんのり赤くなり始めました。
あごのブツブツも引かないまま、
肌全体がざわつくような、落ち着かない感覚。
心配になって再び皮膚科へ行ったところ、
このとき初めて
「酒さ」
という診断を受けました。
まじめに治療するほど悪化していく皮膚

薬をきちんと飲んでも、肌は悪くなるばかり
皮膚科で処方されたのは、以下の2種類の薬でした。
- ツムラ桂枝茯苓丸加よく苡仁エキス顆粒(漢方):1日2回
- ビブラマイシン錠50mg(抗生物質):1日1回、30日分
医師に言われた通り、私はこの薬を真面目に飲み続けました。
飲み始めてしばらくは、赤みが少し引いたような気がして、
「このまま良くなるかも」と希望を持ったのを覚えています。
—でも、そこからが本当に長かったのです。
漢方薬は、通院をやめるまでずっと継続。
一方、抗生物質のビブラマイシンは、処方内容が徐々に変わっていきました。
- 1ヶ月後:隔日服用で60日間
- 2ヶ月後:悪化時のみ7日間服用
それ以降は2ヶ月に一度の通院で、毎回、同じ処方が出されました。
けれど……肌の状態は、どんどん悪くなっていったのです。
薬で一時的に赤みが引いたように見えても、
すぐにぶり返し、前よりひどくなる。
そんな状態を何度も繰り返しました。
受診から1年が経つ頃には、
赤みは両頬に広がり、ブツブツも頬全体に。
さらに肌はガサガサに乾燥し、化粧もできない状態に。
あんなに真面目に治療に取り組んできたのに……
「どうして?」「なぜ良くならないの?」
そんな気持ちで、頭の中はいっぱいでした。
「治療してるのに、なぜ悪くなるの…」という混乱
皮膚科に通っているという安心感は、たしかにありました。
でも、現実の肌は悪化していく一方で、
そのギャップに心がついていかなくなっていきます。
朝、鏡を見るのが怖い。
どこまで広がるんだろう。
治らないのかな。
ちゃんと薬を飲んでるのに、なんで……?
毎日そんな不安が頭の中をぐるぐる回っていて、
外に出るのも、誰かに会うのもおっくうになっていきました。
いま振り返って思うこと—見逃していたサインたち
左こめかみの赤み、ブツブツ、頬の赤み……
これらはすべて、「肌からのSOS」だったのかもしれません。
左こめかみの赤みが出たころ、私は些細なことでイライラしやすくなっていました。
子育てや仕事に追われて、自分に向き合う余裕がまったくなかったのです。
あごにブツブツができたときは、強いストレスを感じていた時期でした。
おそらく、すでにストレス耐性がかなり低下していたのでしょう。
頬に赤みが広がったころには、身体も心もボロボロだったのだと思います。
今ならはっきり分かります。
- 食生活の乱れ
- 間違ったスキンケア
- 強いストレス
- そして、治ると信じて続けていた抗生物質
すべてが悪循環になっていたのです。
こんな知識を、あの頃の自分に教えてあげられたら……
と思わずにはいられません。
同じように悩んでいる方へ
赤みや違和感を感じたら、小さな変化も見逃さないでください。
皮膚科に通うことはもちろん大切ですが、
それ以上に、自分の肌の声にしっかり耳を傾けることも必要です。
私もこの後、治療をやめて生活習慣を根本から見直しました。
それが、酒さ改善への大きな一歩となったのです。
まとめ
酒さは突然現れるものではなく、
実はその前から、小さなサインが少しずつ出ているのかもしれません。
私のように「もっと早く気づいていれば…」と後悔しないために、
ぜひあなたの肌の声にも、丁寧に耳を傾けてあげてください。
👇 改善ロードマップ(食事・スキンケア・生活習慣の3つの柱)はこちら
酒さ改善について、より深く綴ったnoteもあります。
👉 note 酒さから学んだ私の暮らし|ひとみんの記録
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