酒さとグルテン|小麦を減らして気づいたこと【体験談】

一面に広がる小麦畑 食で整える
小麦を減らして気づいたこと——腸と肌のつながり

酒さの食事改善で真っ先に取り上げられる「グルテン」。
私も小麦をやめた経験がありますが、正直なところ、小麦だけの効果とは言い切れません。
それでも、小麦を減らしたことで気づいたこと、変わったことが確かにありました。体験と本音をそのままお伝えします。

こんな疑問ありませんか?

Q:酒さにグルテンは関係ある?小麦をやめると改善するの?
Q:グルテンフリーを試したいけど、何も食べるものがなくなりそうで不安。
Q:小麦をやめるとしたら、どこから始めればいい?

A:
小麦をやめたことで体調の変化を感じる方は一定数います。ただし乳製品や砂糖なども同時に控えることが多いため、グルテン単独の効果と断言するのは難しいのが正直なところです。まずは2週間試してみて、自分の体の反応を確かめることがおすすめです。完全除去は続かないので「毎日は食べない」くらいのゆるさがちょうどいいです。

小麦をやめる前、不調に気づいていなかった

酒さの食事改善を始める前、私は自分の体調が悪いという自覚がありませんでした。
肌はいつも通り。
特別な不調も感じていませんでした。

でも今振り返ると、そこまで調子が良かったわけでもありませんでした。
疲れやすかった。
お腹が張ることがよくあった。
旅行に行くと謎の腹痛や下痢をするようになっていた。
肌は毛穴が目立ち、乾燥がひどくなっていた。
髪はパサついていた。
でも当時の私は、それをすべて「年齢のせい」だと思っていたのです。

酒さを発症して食事を見直し始めたとき、小麦・乳製品・砂糖・添加物をまとめて控えるようにしました。
複数を同時に変えたため、どれが何に効いたかは正直わかりません。
ただ、約2週間でお腹の調子が良くなり、張ることがなくなりました
酒さの肌は2週間では変わりませんでしたが、体の内側が少しずつ変わってきた感覚がありました。

グルテンが腸に影響するしくみ——腸皮膚相関とは

小麦に含まれるグルテンが腸内環境に影響を与える可能性があることは、研究でも報告されています。
グルテンが腸壁の透過性を高め、腸に隙間ができやすくなる「リーキーガット(腸漏れ)」の状態を引き起こすことがあるとされています。

腸壁に隙間ができると、本来は外に出るはずの細菌由来の物質(リポ多糖など)が血液に混入し、全身に炎症が広がりやすくなります。
この炎症がどこに現れるかは人によって異なりますが、私はもともと軽度のアトピーがあり皮膚のバリア機能が弱かったため、肌に出やすかったのではないかと感じています。
だから腸の炎症が、酒さという形で肌に現れたのではないかと思っています。
「腸と皮膚はつながっている」という考え方(腸皮膚相関)は、近年の皮膚科領域の研究でも注目されています。

ただし、グルテンの影響はすべての人に当てはまるわけではありません。
セリアック病という疾患のある方では特に影響が大きいとされていますが、セリアック病でなくてもグルテンに敏感に反応する「非セリアック性グルテン感受性(NCGS)」という状態があることも知られています。

私は食べるとお腹を壊すことがあるので、小麦が体に合っていないのだと思っています。
「グルテンが合わないかどうか」は、実際に試してみないとわからない部分があります。

意外な食品にも小麦が——原材料を見て驚いたこと

小麦を控えようと思って原材料を見始めると、思いがけない食品にも小麦が入っていることに気づきます。
私が驚いたのは、カレールウです。
大好きなカレーにまで小麦が入っているとは思っていませんでした。
市販のルウにはとろみをつけるために小麦粉が使われていることが多く、原材料の上位に記載されています。

醤油についても気になりましたが、伝統的な本醸造の醤油は発酵・熟成の過程でグルテンタンパク質が分解されるため、グルテン含有量は非常に低くなることが研究で確認されています。
グルテン感受性の方には一般的に安全とされており、私もそのまま使い続けています。
ただし重度のセリアック病の方は、小麦不使用のタマリ醤油を選ぶとより安心です。

カレーはあきらめきれなかったので、インドカレーを手作りするようになりました。
野菜とスパイスだけで作るシンプルなカレーで、小麦は一切使いません。
とろみはありませんがさらさらとした仕上がりで、野菜や肉の組み合わせは無限大。
作り方も意外と簡単で、今では定番メニューになっています。

原材料表示をチェックする習慣がつくと、小麦が入っていない食品を自然と選べるようになります。
最初は面倒に感じますが、慣れると素早く確認できるようになります。

完全除去はストレスになった——その体験と気づき

食事を見直し始めたとき、私はいきなり小麦の完全除去に踏み切りました。

当時の私の食事を振り返ると、毎朝の食パン、ランチのバーガーやラーメン・うどん、夜のピザやパスタ——気づけば1日3食のほぼすべてに小麦が入っていました。
「完全除去したら何も食べるものがない」と最初は思ったほどです。

最初のうちは、「肌が良くなるかもしれない」という期待感で前向きに取り組めていました。
でも次第に、困る場面が増えてきました。
家族と外食に行けない。
パーティーで食べるものが選べない。
家族に窮屈な思いをさせてしまっている——そのつらさが、じわじわと積み重なっていきました。

ストレスも腸内環境を乱します
腸活の効果とストレスのダメージで「プラスマイナスゼロなんじゃないか」と気づいたとき、完全除去をやめる決断をしました。

完全除去を続けた数か月間、肌はまったく変わりませんでした。
ひどい状態のまま。
今思えば、強いストレスがかかり続けていたことが影響していたのかもしれません。
心の栄養も、体にとって大切なのだと感じています。

今の私のルール——「毎日は食べない」ゆる除去

完全除去をやめて少しずつ小麦を再開したとき、久しぶりの小麦はとびきり美味しかったです。
うれしくてつい食べすぎてしまい、やはりお腹がゆるくなってしまいました(笑)。
「やっぱり合わないんだな」と、体が教えてくれました。

その経験から、今は自分なりのルールを作っています。

・習慣として小麦は摂らない
・食べるとしても1日1食まで
・食べたくなったとき、パーティーのときは気にせず楽しむ

このゆるさにしてから、ストレスが減りました。
今では小麦を食べるときに罪悪感を感じることなく、素直に「美味しい」と思いながらいただいています。
私にとってもはや「心の栄養」と言えるくらい、幸せな時間です。
食べすぎるとお腹がゆるくなるので、体が限界を教えてくれます。
そのサインを聞きながら、体と心の両方が満足するラインを探ることが、長く続けるコツだと感じています。

ゆる除去に切り替えてから、まごわやさしいを意識した和食中心の食事を続けていくうちに、ゆっくりと肌の調子も良くなってきました。
肌断食(しないスキンケア)を並行して取り組んでいたこと、サプリメントで栄養を補っていたことも影響していると思います。
小麦を控えることだけが肌改善の理由ではなく、食事・スキンケア・栄養という複数の取り組みが重なって、少しずつ変わっていきました。

小麦を減らして気づいた、和食という選択肢の豊かさ

完全除去を始めたとき「もう食べるものがない」と思った私が気づいたのが、和食の豊かさでした。

ご飯・お味噌汁・おかず——シンプルな組み立てですが、それぞれに無限のバリエーションがあります。
むしろ何を食べようか悩むくらい、食の選択肢が豊富でした。

和食なら「まごわやさしい」の食材も自然に取り入れやすく、栄養バランスを整えやすいと感じています。
▼ まごわやさしいについてはこちら
まごわやさしいとは?バランスのいい食事を無理なく続けるコツ

そこから私の朝食が変わりました。
以前の食パンから、ご飯・お味噌汁・卵または納豆・ぬか漬け・フルーツへ。
準備に少し時間はかかりますが、満足度が高く、1日を元気に過ごせるようになりました。

外食が難しかった完全除去の時期は、家族にはテイクアウトしてもらい、私はオートミールやスーパーで買った刺身とサラダで済ませることもありました。
塩とオリーブオイルだけのシンプルな味付けでも、十分美味しかったです。

今もお昼によく作るのが、スープジャーのオートミール味噌汁です。
スープジャーにオートミールと熱々のお味噌汁を入れ、生卵を落として蓋をします。
保温バッグに入れておくと、昼には卵が半熟になり、オートミールもちょうど良い柔らかさになっています。
体に優しく、腸にも嬉しい一品です。

※スープジャーを使う際は、品質の良いものに熱々の状態(90℃以上)で入れ、4〜5時間以内に食べることが大切です。日本の市販卵はサルモネラ汚染率が非常に低く、食品安全委員会も生食用として認めていますが、夏場や体調が優れないときは無理をしないようにしてください。

グルテンが気になる方へ——2週間除去テストのすすめ

「小麦が自分に合っているかどうか」を確かめる方法として、2週間の除去テストがあります。
2週間小麦を完全に除去してみて、体が軽くなる・お腹の調子が良くなるなどの変化があれば、グルテンが体に合っていない可能性があります。
その後に少量の小麦を再導入して症状が戻るかどうかを確認することで、より確かな判断ができます。

ただし、完全除去はストレスになります。
テストが終わったら、「毎日は食べない」くらいのゆるいルールで続けることをおすすめします。

完全にやめようとするより、頻度と量を減らすことの方が、長く続けられます。

小麦をやめることで「食べるものがなくなる」とは思わないでください。
和食という選択肢が、豊かに待っています。

まとめ

今日お伝えしたことを整理します。

・グルテンが体に合わない人がいる。体に合うかどうかは2週間の除去テストで確かめられる
・複数の食品を同時に控えると効果の切り分けが難しいため、1種類ずつ試すのが理想
・完全除去はストレスになる。「毎日は食べない・食べても1日1食まで」のゆるさが長続きのコツ
・小麦を控えることで和食の豊かさに気づき、食の幅が広がる可能性がある
・食べるときは罪悪感なく楽しむ。体のサインを聞きながら自分のラインを探る

▼ 食事改善の全体像はこちら
酒さ改善のための食事見直し|私が避けるものと取り入れたもの

▼ 腸活の基本についてはこちら
酒さに腸活は効く?腸を整えて肌が変わった私の4つの習慣

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