酒さの症状が出たとき、私だけでなく、家族にも少なからず影響がありました。
特に、食事を変えるという選択は、子どもを否応なく巻き込むことになります。
今日は、当時小学5年生だった息子に、私がどう説明し、どう向き合ってきたかをお話しします。
Q:子どもに酒さのことは、どう説明したの?
Q:食事を変えるとき、子どもの反抗はなかったの?
Q:症状がひどい時期、子どもとの関わり方で気をつけていたことは?
A:
最初は特に説明せず、症状が悪化してから「治すために食事や生活を変える」と伝えました。食事改善は息子にとって寝耳に水で、朝ごはん戦争のような時期もありましたが、話し合いを重ねて少しずつ落としどころを見つけていきました。症状がつらい時期は、不安にさせないよう、前向きに取り組んでいることを伝えるようにしていました。
あごのブツブツから始まった、何気ない一言
当時、息子は小学5年生でした。
あご周辺に大きなブツブツができたのですが、そのときは特に説明することもなく、軽い気持ちで皮膚科に行きました。
会話の中では「ブツブツができちゃったから、病院に行ってくるね」くらいのものだったと思います。
酒さと診断されたときも、まだ特に説明はしていませんでした。
でも、そこから薬を飲んでも悪化が続き、頬が真っ赤になり、ブツブツも出て、ガサガサに乾燥したような状態になってしまったとき、ようやく息子に説明しました。
治すために、食事や生活を変えるということ。
そして、私の食事を変えるということは、少なからず家族にも影響が出てしまうこと。
だからこそ、家族に理解してもらうことが必要不可欠でした。
「痛そうだね」と言ってくれた息子
息子は、あごにブツブツが出た頃から「大丈夫?」と心配してくれていました。
若干反抗期に入りかけていたのに、心配してくれていたんです。
今思い返すと、かわいいなと思います。
なかなか治らず、どんどんひどくなっていくのを見て、息子なりに不安だったと思います。
普段はそのことに触れませんでしたが、ときどき「痛そうだね。早く治るといいね」と声をかけてくれました。
そう言われるたびに、心配をかけてごめんねという申し訳ない気持ちになりました。
「痛くはないんだよね。ほんと、早く治ってほしいよ。頑張って早く治すね」
そんなふうに返していました。
息子が不安を感じているのが分かったので、その不安を少しでも払拭できるよう、前向きに改善に取り組んでいるということを伝えるようにしていたんです。
朝ごはん戦争|パン食から和食への転換
食事について、息子への説明は必要不可欠でした。
当時の私は、小麦や乳製品を厳格に摂らない生活をしていて、その一環で朝食をパン食から和食に変えたんです。
これには大ブーイングでした(笑)。
子どもにとっては一大事ですよね。
「ママが食べれないのは分かった。でも、ボクまで食べられないのはなんでなの!」という主張がありました。
そりゃそうですよね、ごもっともです。
朝の忙しい時間に、和食と洋食の2種類を作るのは、料理が苦手な私には無理でした。
だから、息子は完全に巻き込まれる形になってしまったんです。
始めた当初は、毎日のように「またご飯?」「もう嫌だよ」と言われていました。
「ご飯も美味しいよ」「朝からご飯とお味噌汁なんて贅沢じゃん」なんて、はぐらかすこともあれば、「ご飯とお味噌汁で、アミノ酸のバランスが整いやすいんだよ」と、ちょっと小難しいことを言ってみたりもしていました。
お米は必須アミノ酸のうちリジンというものが不足しやすいのですが、味噌(大豆)にはそのリジンが多く含まれていて、ご飯と味噌汁を組み合わせることで、お互いに補い合えるんだそうです。
ご飯は食べやすいように、海苔、納豆、魚の佃煮、お新香などを日替わりで用意しました。
本当は市販のふりかけやお茶漬けは避けたかったのですが、今まで食べていたあの味が忘れられなかったのか、ねだられてたまに食卓に出したりもしていました。
完全になくしてしまうと、大人と同じでストレスになるようです。
「1日1食までなら小麦OK」に落ち着くまで
息子にだけ、たまにパンを提供するようになってからは、パンが出ると大喜びして、特別な日みたいな雰囲気になっていきました。
それに加えて、朝のお味噌汁が体にしみわたる感覚も、少しずつ気に入ってきたようでした。
「たまのパンの嬉しさ」と「お味噌汁の心地よさ」、その両方があったからこそ、文句も自然と減っていったのだと思います。
中学、高校でお弁当が必要になってからは、朝食は和食だけど、お弁当にはサンドイッチやベーグルサンドなど、パンのものを出すようにしました。
これも毎日ではありませんが、格段に文句は減りましたね。
「1日1食までなら小麦OK」という私の考えも伝えながら、そのような形に落ち着いていきました。
「私のようになってしまうよ?」と、この顔を使って半分脅しのような雰囲気で言うと、「それは……(いやだなあ)」という反応でした(笑)。
根気強く続けていると、そのうち諦めたような雰囲気になって、文句はなくなっていきました。
小麦のグルテンが腸内環境を乱すことにつながる可能性があるという情報を知り、息子にも毎日パンを食べる習慣を身につけさせたくなかったんです。
遺伝的に似たような体質であるだろうし、将来、息子が困らないよう、知識とその対処法を知っておいてほしい。
そのことも伝えながら、時間をかけて理解してもらいました。
一緒に原材料表示を見てくれる、今の関係
食事改善する際に、誰でもぶつかる家族の壁だと思います。
これは、話し合うしかありません。
子どもにとっては、突然大好きだったパンが食べられなくなる、まさに晴天の霹靂です。
私は治したくて進んで食べない選択ができましたが、息子は巻き込まれた形になります。
かわいそうですよね。
でも、成人した今では、私の考えをよく理解してくれていて、茶化しながらも一緒に食材を選んでくれるようになりました。
地方に出かけたときにご当地スーパーを巡るのが好きなのですが、昔ながらの製法・材料で作られた商品を扱っているスーパーに出会えることがあります。
私が熱心に商品裏の原材料表示を見ていると、息子はニヤニヤしながら近づいてきて、「また見てるよ」と言いながら一緒に見てくれるんです。
最近では「この成分はダメなの?」と、自分から質問してくるようにもなりました。
そうやって、息子自身が食材を選ぶ目を養えているんだなと実感して、嬉しくなります。
食の教育って、こういうことなのかもしれません。
不安を感じさせないために、伝えていたこと
私は「治すために一生懸命やっている」ということを、息子にきちんと説明していました。
何を、なぜ、どんなふうにしているのか。
「しないスキンケア」については、興味がなさそうな様子だったので、サクッとしか話せませんでした(笑)。
でも、食事については、説明を避けて通ることはできませんでした。
子どもへの説明も、食事の巻き込みも、決して簡単なことではありませんでした。
それでも、あのとき根気強く向き合ってきたことは、今の息子との関係につながっているんだと思います。
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